花火の夜



 二人の前を歩く人影は、一時間前に比べればだいぶまばらになっていた。それでも、小さなこの町の夜道としては、普段よりも通行量は多い。峰本修哉はいつもよりも遅い歩調を維持したまま、隣を歩いている棚橋郁美の横顔を見た。
「どうしたの? 修哉君」
「いや、何でもない」
 と、修哉は腕時計に視線を落とす。十時半を過ぎていた。
「綺麗だったね」
 浴衣姿の郁美が微笑む。この一時間の間に何度聞いたか分からない台詞だったが、修哉は気分を害するわけでもなく頷いた。
 郁美の賞賛は、夜空を彩っていた花火に向けられていた。毎年盆を過ぎてから開かれる花火大会は、全国的とまではいかなくとも、近隣地域ではそれなりの知名度を有していた。通行量が増加しているのも、それが理由である。修哉と郁美は混雑を避けるため、帰る時間をずらしたのだ。
「遅くして、正解だったね。終わってからすぐ帰ってたら、きっと誰かに踏まれてたよ、私」
「踏まれたこと、あるのか?」
「ううん、ない。でも、人混みは苦手。修哉君はいいよね、背が高いから」
 郁美の身長が一五〇を少し下回るのに対して、修哉は一八五もある。約四十センチの差は、今回に限らず背丈に関する話題を生み出す原因となっていた。
「絶対背は高い方が得。低くてもいいことなんてないよ」
「でも、背が高いと色んなところにぶつかるし、すぐに邪魔者扱いはされるし、目立つし……そんなによくもないぞ。それに、背が低い方が男受けはいいんじゃないか?」
「それって、修哉君の趣味?」
「一般論」
「だとしたら、私は例外。知っての通り、今も恋人と呼べる人はいないから」
「言い寄られもしない?」
 郁美は首を横に振る。独り身であることに関しては修哉も同様だったので、彼の口から出た次の言葉は当然それまでとは異なる話題だった。
「今更だけど、わざわざ黒くしたのか? 髪の毛」
「え? あ、うん。変かな?」
 普段郁美は髪の毛を茶色く染めている。黒髪を見るのは、高校卒業以来二年ぶりだった。
「変じゃないよ。高校時代は黒かったんだし」
 二人の出会いは、高校二年の春だった。もっとも、それについては特筆すべきことがあるわけではない。修哉と郁美は同じクラスだったという、ただそれだけのことなのだから。
 ただし、修哉はクラスメイトになる前から、郁美のことを知ってはいた。男子生徒が飽きもせずに繰り返す可愛い女子についての噂の中に、彼女の名前が挙がることは少なくなかったからだ。
 二人が初めて会話らしい会話を交わしたのは、ゴールデンウィークが明けた最初の日だった。その体格故に教師から物品の運搬を頼まれることが多かった修哉が、いつものように抱えていたプリントの束から数枚がこぼれ落ちたのがきっかけだった。
「落ちたよ」
 と、郁美は紙の束の上に拾得物を置くと、小さな笑顔を浮かべた。
「ありがとう」
「教室まで行くの? 少し持つ?」
「いいよ。慣れてる」
 その言葉を裏づけるように、修哉は苦もなく階段を降りていく。それでも神経は集中しているのか、彼が自分に向けられた郁美の視線に気付くには数秒の時間を要した。
「どうした?」
「改めて見ると、やっぱり大きいね」
「大きい?」
「背」
 その時点で既に、修哉の身長は一八〇センチほどあった。要領を得た少年は短く相槌を打ち、何気なく言葉を返した。
「棚橋は小さいな」
「うん……」
 わずかに頷いたきり、郁美は何の言動も見せなかった。
「……悪い」
「ううん、気にしないで」
 それ以後、二人は他愛もない話をするような間柄になった。それは身長のことに関しても同様で、話題に上がるのを避けるどころか、むしろ郁美の方がそれについて触れることが多かった。だが、自分の体格について話しているときの彼女には、いつも微かな不自然さがあった。出会って以来ずっとつきまとっている違和感の意味を、未だ修哉は尋ねられずにいた。
「来年も来ようね」
「ああ。でもそれだと、来年も俺達には恋人がいないってことになるぞ?」
「私と来るのは嫌?」
「そんなわけないだろ」

 郁美は嬉しそうに笑ったかと思うと、不意に溜息をついた。

「朝なんて、来なかったらいいのにね……」
 唐突な台詞に、修哉は驚きの色を隠さなかった。
「何か嫌なことでもあるのか?」
「ううん、ないよ。そうじゃなくて、楽しいことの後って余韻が残るでしょ? 朝になると、それが消える気がするから……」
「……何となく、分かる」
 寂寥が二人から言葉を奪い、沈黙が記憶を誘い出す。思い出すのは、大学受験の日のことだった。
 三年になり、二人のクラスは別々になった。それでも友人として修哉と郁美の付き合いは続いていたが、高校の卒業と共にこの関係が終わるであろうことも、心のどこかで漠然と理解していた。違う道に進んでまでも続くほどには、親密な間柄ではなかったからだ。
 果たして、二人の関係は終わらなかった。進む道が同じだったからだ。
 入試会場に友人がいることにまず気付いたのは、修哉だった。一つ目の教科――確か国語だった――が終わった後の休憩時間、何気なく見回した教室の中に見覚えのある後ろ姿が存在していた。
 彼が静かに席を立ちその人物に近付いたのは、他人の空似であることを確認するためだった。わずかでも自分の集中を乱すものをなくしたかったのだ。
 英単語カードを見つめているその顔を、やはり修哉は知っていた。
「……よう」
 肩を指で叩かれた女性が、ゆっくりと顔を上げる。目が大きく見開かれた。
「奇遇……だな」
 無論日常で交わされた会話の中で、受験に関するものも少なくなかった。だが、互いの志望校についての話題は、一切触れられたことがなかったのだ。自然とプレッシャーが大きくなっていく中で、相手に余計な気遣いをさせまいと思う二人の間で成立した暗黙の了解だった。
「また後でな」
 動揺を隠さないまま、郁美は何度か頷いた。自分の席に戻った修哉は小さく息をつき、軽く瞼を閉じる。それまで自分が積み重ねてきた時間を信じさせるための、彼なりの儀式だった。
「びっくりした……」
 試験が終わり、二人は帰路に就く。修哉の手の中にあった駅までの道順を記したメモを覗き込んでから、郁美は言った。
「急に肩を叩かれて、顔を上げたら修哉君。夢か幻じゃないかって思ったよ」
「悪かったな、驚かせて」
 郁美は首を振る。白い息の向こうに柔らかな笑顔があった。
「ううん。知ってる人は誰もいないと思ってたから、緊張がほぐれたよ。ありがとう」
 二人が受けたのは、高校の最寄り駅からは電車で三時間ほどかかる県外の大学だった。だからこそ郁美は自分は一人だと思い込み、修哉の登場に驚いたのだ。
「修哉君は、今日受けた大学は第一志望じゃないんでしょ?」
「そうだけど……よくわかったな」
「修哉君、頭いいから。今日のところが第一志望じゃ不自然だよ。一応、私は第一志望なんだけどね」
 と、郁美は明るく笑う。だが、その声の裏には微かな失望があった。
「もしかしたら一緒の大学に行けるかなって思ってたけど、無理みたいだね。大体、一緒に行くには修哉君が第一志望に落ちなきゃいけないんだから、そんなの嫌だよね」
「まあ、それは……結果が出なきゃどうとも言えないからな」
 そして二人にはそれぞれの結果が出、今に至っている。
「これから、どうする?」
「うん……」
 相槌を打ち、いくらかの躊躇を経てから、郁美は小声で答えた。
「まだ、帰りたくない……」
「じゃあ、俺の部屋にでも来る?」
 何となく言った後で、自分の台詞の意味深さに気付いた修哉は慌てて付け加えた。
「あ、別に――」
「変な意味じゃない」
 声が重なる。女性は笑って言った。
「分かってるよ。修哉君がどんな人かってことぐらい。それで、何するの?」
「部屋の近くにさ、公園あるだろ? あそこで花火でもしないか?」
「花火? 買ったの?」
「いや、先輩にもらった。余ってるからって。今まで見てたのよりは随分と迫力不足だけど、それでもいいか?」
 郁美は屈託のない表情で、修哉の申し出に頷いた。
「もちろん」


「……やりますか」
「うん」
 修哉はビニール袋の中から花火をいくつか取り出し、その半分を郁美に渡した。ジーンズのポケットから取り出した百円ライターが辺りを照らし、やがて花火に移る。始まりの色は、緑だった。
「こういうのも、いいな」
 火は郁美の花火に移り、彼女の顔を照らし出す。鮮やかな火花を見つめる瞳が、儚かった。
「まだ気にしてるのか? その……身長のこと」
「どうしたの? 急に」
「いや……」
 修哉が先を言い淀んでいる間に花火が終わる。郁美は新しいものに火を点け、友人の問いに対する答えをゆっくりと話し始めた。
「修哉君と知り合ってすぐの頃は、正直嫌だった。でも今は、そんなに気にしてないよ。背が高ければいいって思うことはあるけど、それもないものねだりだって分かってるから」
 花火は次から次へとその役目を果たしていく。その終わりごとに一瞬の闇と静寂が訪れるたびに、二人は少しずつ世界から切り離されていくように思えた。
「修哉君のおかげなんだよ」
「何が?」
「身長のこと、気にしなくなったのが。修哉君にいつもそのことばっかり話してたら、いつの間にか気にしなくなってたの」
「どうして気にしてたこと、わざわざ話題に?」
「最初は……」
 手に持っていた花火が終わり、街灯だけが俯く郁美の横顔を照らす。修哉が何も言わず新しい花火を差し出すと、彼女は微笑みながら受け取った。
「修哉君と、仲良くなりたかった。だけど接点なんて同じクラスだってこと以外ほとんどなかったから、何か話しかける理由が欲しくて……」
「それでわざわざ、自分のコンプレックスを引き合いに?」
「うん」
 穏やかに頷いた友人とは反対に、修哉は所在なさそうに視線を足下に落とした。傍らのバケツに張った水の上に、月が映っていた。
「俺には、そこまでして仲良くするような価値は……」
 花火の声が途切れる。郁美の左手が、修哉の右手に触れていた。
「でも、そのおかげで今こうして一緒にいるんだよ」
「ああ……そうだな」
 考えてみれば、郁美とは出会って三年しか経っていない。けれど今では、彼女がそばにいることが当然になっていた。
「それよりも、続き。まだたくさん残ってるんだから」
「ああ」
 修哉はその意味を、深く考えたことはなかった。だが、本当のところはどうなのだろう。郁美との関係は、成り行きの上にできあがっただけのものなのだろうか。
「郁美」
「何?」
「いや、その……」
 修哉が友人の名を呼んだのは、ほとんど無意識でのことだった。続く言葉などあろうはずがない。
「どうしたの?」
 不思議そうに自分の顔を覗く視線から逃れるために、修哉は明後日の方向を向いた。
「……郁美は俺のこと、嫌いになったことはないのか?」
 その問いに驚いたのは、他でもない修哉自身だった。間をつなぐために頭に浮かんだことを反射的に口に出したのだが、何故そんなことを思ったのかが分からなかった。
「ないよ」
 微塵のためらいもない、短い返答。そこに偽りはなかった。
「修哉君は?」
「あるわけないだろ」
 出会って以来一度も喧嘩らしい喧嘩をしたことすらないのだ。嫌いになれるはずがない。
――喧嘩したことがない?
 出会ってから、三年という時間が経った。これまで四六時中一緒にいたというわけではないが、それでもそれなりの時間を共有してきたことも事実だ。それにも関わらず、些細な諍いすら起こらなかったのは単なる偶然ではないだろう。
「だったら、それでいいよ」
 郁美は微笑む。最も見慣れた表情だった。
「郁美って、よく笑ってるよな」
「うん。笑うの、好きだから」
「辛いときに笑ってたこととかは……ないのか?」
「あるよ」
 あまりにも呆気なく言ったので、修哉は何も返すことができなかった。郁美は花火を見つめたまま、穏やかに先を紡ぐ。
「特に、嫌われたくない人の前ではよく笑ってた。どうしたら人に好かれるかなんて分からなかったから、とにかく嫌われないようにしなきゃって思ってたの」
「……それは俺の前でも?」
「うん、もちろん」
 今まで何も起こらず、二人の関係を維持できた理由はひどく単純だった。郁美がいたからだ。
「俺は……郁美に、辛い思いをさせたことはないのか?」
 笑顔の下に様々な思いを隠してまで、二人を維持させようとしていた郁美に比べて、自分は何をしただろうか。自責の末に吐き出された質問の返答は、修哉の予想していないものだった。
「忘れちゃった」
「忘れたって……だって俺は……」
 郁美はかぶりを振る。
「修哉君がそばにいてくれるから、いいよ」
 修哉は深い溜息をつき、その場に大の字に倒れた。視線の先にある月の姿を隠すように、郁美が彼の顔を覗き込む。
「服、汚れるよ?」
「こうしていたい気分なんだ。それよりも、頼んでいいか?」
「何?」
「手、伸ばしてくれないか? 俺の胸の上辺りに」
「……こう?」
 訝しく思いながらも、言葉通りに手を伸ばす。それを修哉の手が軽く握った。
「どうしたの?」
「嫌か?」
 郁美は小さく首を振るだけだった。修哉は自分の手に軽く力を入れてみる。友人の手も、彼と同じ行動で応えた。
「ねえ、修哉君」
「うん?」
「何でもない」
 微笑み、郁美は首を横に振る。修哉は行動の意味を問わず、空いていた手で彼女の頬に触れた。
「どうしたの? 蚊でも止まってた?」
「ああ……そう、蚊」
「ありがとう。もう少し、このままでもいい?」
「いいよ」
 虫の声がいくつも交差し、楽譜のない曲を奏でている。胸に置かれた郁美の手は、速くなった修哉の鼓動を感じていた。
「隣、いい?」
 修哉の返事を待たず、郁美は彼の隣に寄り添うように倒れ込んだ。少し近づけば触れ合えそうなほど、互いの顔が近い。女性は照れくさそうに笑い、男性はそれを隠すためか、場違いな言葉を口にした。
「服、汚れるぞ」
「別に、いいよ」
 再びの笑顔で修哉を黙らせると、郁美は自分がされたように彼の頬に手を伸ばした。
「蚊?」
「ううん、いないよ」
 触れるのも触れられるのも、何故こんなにも心地いいのだろう。誰もが持っているはずの体温を僅かでも感じることが、これほどまでに嬉しいのだろうか。
「私が、こうしたいだけ」
 仮に心臓の音が外まで漏れ聞こえるものだったとしたら、今の郁美からはひどくうるさいリズムが鳴らされることになるだろう。それはまた、修哉も同じだった。
 今の気持ちを言葉にするには、たった二文字があればいい。誰もが知っている、気持ちを伝えるための単語としてはシンプルすぎるそれが、二人の喉でそれぞれ待ちぼうけをくらっていた。
「来年も、一緒に行こうね」
 もちろん、花火のことだ。頷こうとした修哉だったが、短い肯定の声を飲み込むと、郁美の首の後ろに手を回した。
 拒絶されはしないだろうか、今の関係が壊れるのではないか、順番が、間違ってはいないか。そんな逡巡が一瞬だけ浮かんだが、次の瞬間には頭の中は真っ白になっていた。
「修哉君」
 空白の中に、聞き慣れた声が飛び込んでくる。本人の意志も確かめずに抱き寄せた女性が、腕の中から顔を見上げていた。
「あ、その、ごめん、じゃなくて」
「大丈夫」
 郁美は修哉の背中に腕を回し、強く抱きしめ返す。体温と鼓動が、すぐそばにあった。
「ずっとね、こうしたかった。だから、何も心配しなくていいよ」
 心中を見透かされた修哉の腕から、力が抜ける。気付くと、胸の位置にあったところの郁美の顔が、すぐ目の前にあった。
「一つ、クイズ」
「クイズ?」
「うん。これから、修哉君は何をするでしょう? っていうのが問題」
「何だ、それ」
「だから、クイズ。何でも正解になるけど、答えは修哉君しか知らないの」
 その意味を、やっと修哉も理解する。苦笑いを見せたあと、女性の髪に触れながら彼は言った。
「じゃあ、とりあえず、……目をつむってもらえると嬉しい」
 郁美は言われたとおり、まぶたを閉じた。それから次の行動に移るまでどれだけの時間を要したのか、闇の中にいる二人に計れるはずもなかったが、実際の時間よりも長く感じた躊躇よりも、唇が触れあってから離れるまでの方がさらに長かった。
「横になってれば、修哉君の背も関係ないね」
 言葉を返そうとした修哉の口を、郁美がまた塞ぐ。そして、暗闇の中で過ごす時間がまた訪れた。


「好きだよ」
 何度かキスを繰り返した後、郁美は笑った。
「……順番、逆」
 修哉はそう返すのが精一杯だった。郁美は彼に抱きつき、今度は頬にキスをする。温かいことが、照れくさかった。
「俺も、好き。郁美のことが」
 と、彼は彼女の髪を撫でる。頭の中は相変わらず真っ白だったが、紡いだ言葉が伝えた気持ちだけは確かに彼の中にあるものだった。
「だから、今日は帰るな」
「……うん」
 郁美は修哉の胸に額を押しつけながら、小さな声で頷いた。
「今夜は、一緒にいる……」


 目を覚ますと、まず雨音が耳に入ってきた。外は生憎の天気らしい。半分寝ている頭で、時計を探す。午前七時。普段よりも早い目覚めだった。
「おはよう」
 Tシャツ姿の修哉が、コーヒーを差し出していた。郁美がそれを受け取ると彼は微笑み、自分の分を入れ直す。一足先に彼女が口をつけていると、コーヒーカップを手に持った彼が静かに隣に座った。
「何時くらいに起きたの?」
「三十分くらい前かな。もしかして、起こした?」
「ううん、自然と」
 二人ともコーヒーをゆっくりと飲みながら、目を合わせないままに話していた。視線を交わせない理由を、郁美も修哉ももちろん知っている。気まずさと恥ずかしさと、幸福を混ぜ合わせた空気が、雨の調べと混ざり合っていた。
「今日の予定は?」
「何も、ないよ」
「じゃあ、今日もここにいる?」
「そうする」
 恋人達が小さな部屋に閉じこもる理由としては、今日の天気は充分すぎる。郁美はテーブルの上に飲みかけのコーヒーを置くと、まだ手にカップを持っている修哉に横から抱きついた。
「くっついてて、いい?」
「今は、だめ」
 どうして、と女性が尋ねるよりも先に、彼女の体が空腹を主張した。顔を見合わせて、同時に笑う。
「ご飯が、先。今日はそれからだよ」

FIN


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