ver1.0E LOVE LETTER FROM THE DIGITAL COWBOY

all songs composed by Noriyuki Makihara
except M-7 composed by Kenny Nolan

1.Hey Yo!
words by Chris Farren

2.Cowboy(sin)
words by Chris Farren
アルバムには別バージョンで収録。
カントリー風のイントロで始まる、ミドルナンバーです。
詞自体は全英詞(このアルバム自体が英語のアルバムなので)にも関わらず、槇原らしさを感じさせるのは流石の一言。
槇原の英語の上手さも感心させられます。

3.The Lover In You
words by Brock Walsh
間奏のサックスが印象に残る曲です。軽快なアレンジは、70〜80年代の洋楽をイメージさせます(これはこのアルバム全体に言えることですが)。
槇原では絶対に書きそうにないセクシャルな内容を歌っていることも英語ならではです。

4.Running Out Of Daydreams(r)
words by Randy Goodrum
誤解を恐れずに言えば、日本語で歌っているときの槇原に雰囲気が一番近いと個人的には思っています。
何て言うか、歌い方が普段の槇原に一番近い感じがするんですが……私だけでしょうか?
奇をてらわない、素直なミドルナンバーです。

5.Day and Night
words by Wendy Waldman
この時期の詞の傾向から考えると、槇原自身が作詞していたらまずあり得ない内容の詞です。「自分の生活もある中で、誰かのことを好きになった」というのは対極にあるこの曲は、このアルバムの利点――つまり、槇原自身ではまず書かない内容の曲を歌うこと――が、象徴的に表れています。
他の曲以上に、英語が耳に届きやすい曲です。

6.9 x Forever(r)
words by Brock Walsh
どこか中華風のイントロ、そのイントロで入る「声」……何て言うか、YMOです。この曲のような打ち込みを全面に押し出した曲作りをすると、YMOに似てしまうことは……もう、しょうがないのかなと思います。何しろ槇原のルーツですから。

7.My Eyes Adored you
words by Bob Crewe
カバー曲です。原曲はフランキー・ヴァリ。邦題は「瞳の憧れ」だったと記憶してます……が。
原曲聴いたことないんですよ、これ。収録しているCDは見つけたんですが、そのとき持ち合わせがなかったので買わずにいてそのままですし……。オリジナルを知らないままにカバー曲のレビューをするのは抵抗があるので、次。

8.I Can Feel Your Heart
words by Linda Thompson
バラードナンバーです。 もう何と言うか、ストレートにカーペンターズですね。イントロといいメロディといい……カレン・カーペンターが歌ったら似合うのではないかと思わせる楽曲です。
カーペンターズに影響を受けたと槇原は公言していますが、ここまであからさまな楽曲は珍しいように思います。

9.Secret Heaven(sin)
words by Andy Goldmark
 アルバムには別バージョンで収録。
槇原の活動再開第一弾シングルです(95年は休養していました)。……なんですが私は頭を抱えた記憶があります。「……何故この曲?」という感じでしたね、正直。
アップテンポのナンバーで、詞は……ノーコメント。もちろん人に頼んだせいもあるのでしょうが、それにしても随分と似合わない詞です。
色々な意味で、「実験的」というところでしょうか。

10.Limit's of love(r)
words by Bruce Gaitsch
槇原としては珍しい、ダンスナンバーです。イントロは思い切り槇原らしい打ち込みの音なんですが、それ以降はトロンボーンやらトランペット(つまりは管楽器……しかもOrquesta De La Luzのメンバーが参加しています)の音が入ってくるという面白い構成になっています。
アレンジャーとしての槇原の力が発揮されている曲です。

11.I'm Not Gonna Fall In Love(r)
words by Antonina Armato
槇原流のファンサービス、といったところでしょうか。言わば「もう恋なんてしない」English Versionです。ただし、メロディが同じで詞が英語になったわけではなく、メロディ総入れ替えをした後での英語バージョンです。
余談ですが、このアルバムがリリースされるより前、私はこの曲がシングルとして出るんだと思い込んでいました。何しろタイトルがこれですし、ベネッセのCMソングとしても流れてましたから(……流れてましたよね?)

12.Bye Bye Cowboy

13.If you Believe In Love.
words by Steven Bishop
やはり誤解を恐れずに言えば、という前置きが必要になるのですが。
オールディーズと呼ばれている時代の雰囲気を持つ楽曲――60年代のスローバラード――です。カーペンターズよりさらに前の時代、といえばいいのでしょうか。
槇原の「原風景」が垣間見える曲です。