君は誰と幸せなあくびをしますか。

all songs written by Noriyuki Makihara

1.どんなときも。(インストゥルメンタル)

2.僕の彼女はウエイトレス(r)
アップテンポのラブソング。日常のさりげない風景の中で彼女のことを好きな理由を見つけていく主人公が描かれています。
個人的には、槇原のアップテンポのラブソングって割と具体的な風景が描かれていることが多い気がします。これもそんな中の一曲です。

3.AFTER GLOW
昔の恋を思い出して……終わったことを確かめている曲、ですかね。歌い方も全体に淡々としている感じで、聴いてる方も「そんなもんだよね」と言いたくなる曲です。
槇原の詞は「終わった恋」に関しては未練が多分にあることが多いんですけど、それがほとんどないという意味で割と珍しい部類に入る曲です。

4.Necessary
私は恋愛経験が少ないせいか、割と恋愛というものを客観的に見るくせがあるのですが、恋をしてる人ってほぼ例外なくプライドを持っていますよね。それがこの曲の主人公のように「くだらない」かどうかは別としても。
そんな恋愛におけるプライドを、皮肉な詞で歌った曲です。……このアルバム、全体的に身も蓋もないんですよね、詞が。

5.満月の夜
恋人と別れたい人、カラオケでこの曲を歌ってみましょう。高確率で刺されますから。
……というくらい「ずるい」曲です。槇原の曲の中でもベスト5に入るくらいずるいんじゃないでしょうか、この曲の主人公は。詞の内容自体は、もう好きじゃなくなった恋人の幸せを願う曲……に見えますが、実際のところ主人公には別の好きな人がいるわけですから、「全てをなくしてしまう」ことはないんです。その状態で今の彼女の幸せを願うのは、自分を悪者にしたくないからだよなあ……と、男の立場からは思うのですが女性からしたらどう聞こえるんでしょうこの曲は。

6.EACH OTHER(r)
色々と思い入れの強い曲です。物事は変わっていくということを歌ったスローバラードなんですが……本当に思い出というのは美化されるんですよね。好きなんですけど、聴くにはちょっと辛い曲です。というわけで、次の曲へ。

7.ひまわり
どうもこのアルバム、終わった恋を振り返った曲が多いんですよね。この曲もそのうちの一つなんですが……そういう時期だったんでしょうか槇原。
これは割と前向きな曲ですね。別れた恋人に笑顔を向けることで、前に進もうとしている……というところでしょうか。別れた恋人をあまり恨んだりしないのは、槇原の詞の特徴と言っていいでしょう。

8.CALLIN
遠距離恋愛の曲。個人的には、電話が出てくる槇原の曲は好きなのが多かったりします。携帯電話が普及した現在では、この曲の詞のような状況にはあまりなりませんが……。そういう意味では、時代を感じさせる曲でもありますね。

9.3月の雪(r)
卒業シーズンになるといつも思い出す曲です。
私は産まれも育ちも東北なので、3月くらいでもまだ雪が降ることがあるんですね。卒業式が雪だったことはないですが、卒業の風景は結構鮮明に覚えています。そんな風景を思い出させてくれる曲です。

10.僕は大丈夫
ストリングスが印象的なスローバラード。恋人との別れの場面で、僕は大丈夫と強がる曲です。タイトルが「僕は大丈夫」なのに全然大丈夫に思えないところが槇原の作詞の巧さだと思うんですが……何というか、ひたすら弱いですこの曲の主人公。ある意味でこのアルバム中一番情けない曲かも知れません。

11.どんなときも。(sin)(r)
……今さらこの曲に関して何をレビューしろと。槇原最大のヒット曲です。
タイトルに「。」がついてるのは、「どんなときも?」という問いかけに対する答えだからだそうです。……でいいんですよね?(うろ覚えにつき自信なし) 他に書くことがありそうもないので、撤収。