all songs written by Noriyuki Makihara
1.優しい歌が歌えない(sin)
10.世界に一つだけの花(r)
SMAPに提供した曲のセルフカバー……説明いるんですかこの曲?
お馴染みのアレです。正確に言うとシングルバージョンのカバーですね。アルバムに収録されてる方はもう少し雰囲気が違ったはず。
「あの件」以来、割と目立たないところで活動していた感のあった槇原を再び表舞台に引っ張り出した曲です。
こうして改めて聴くと、本当にストレートなポップスなんですねこの曲。「どんなときも。」のときもそうでしたが、こういうポップスを作れることこそが槇原の最大の強みではないかと。
詞も当時の歌いたかったこと素直に歌いましたって内容で、区切り、というかベテランと言える活動年数になってきた槇原の新しい名刺としては、これ以上にない曲です。
11.Boy, I'm gonna try so hard(r)
鈴木雅之氏への提供曲のセルフカバー。このアルバム中で一番好きですこの曲。
一言で言えば、大人のラブソング。この曲は埋もれたままにしておくのもったいないです。
素直なバラードなんですけど……なんか、この曲で歌われてるような人は格好いいと思うんですよ。
「自分で働いて得たものだけを君にあげたいから、僕は頑張れる」ですよ? 何て言うか……上手く言えないですけど、そういうのは理想ですよね。
そういう人に、なってみたいものです。
12.僕が一番欲しかったもの(sin)(r)
Blueへの提供曲、「Gift」のセルフカバー。シングル曲。
「人に何かをしてあげたらその分が自分に返ってくる」……これ、槇原の中では確定事項なんじゃないでしょうか。そういう曲です。
曲としては後半になるにつれ盛り上がってくる構成ですね。「太陽」とかと同じタイプです。
「自分が見つけた素敵なものは人にあげたけど、その人が笑ってくれてるからいいや」っていうのは、難しいですよね。譲るよりも先に「渡さない」が来てしまうのが人間だったりするので。
でも、人が笑っていれば自分が笑うっていうのも、また道理だったりするので……個人的にはそういうのが格好いいと思うんですよ、見てくれとかじゃなく。
だから最近の私の中での槇原の位置づけっていうのは、格好いい曲を歌う人、になっています。
この手の曲を説教くさいと嫌う人もいるんでしょうけど、最近はこれが槇原の色だと思うようになってきましたね。
左見ても右見てもラブソングだらけの中で、こういう歌い手が一人くらいいるのも面白いですから。